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2000.3.27『同時代の読み方―私の読書術』内橋克人著（岩波書店） 岩波書店 amazon
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的確な状況認識と厳しい現実批判で知られるジャーナリストの旺盛な活動を支えてきたものは何か。
情報収集の手段としての読書をめぐって、書物の読み方から何をどう読むべきかまで、百数十冊の具体的作品を俎上に載せて論じる刺激的な読書エッセイ。
バブルの最中にも、そしてバブル崩壊後も時流に流されることなく時代の先を読み、今日を予見し厳しい警鐘を鳴らし続けた著者の真骨頂がよく表れた優れた同時代論。
Ⅰ 教養主義と批評精神
「施政方針演説」の危うさ
米財政再建と「平和の配当」
繰り返される「一過性フィーバー」
「ニッポン自賛論」の自己陶酔
バブルの道案内人たち
十年後の真実
空中回廊に浮遊するエリートたち
「雨垂れ情報」の無力
Ⅱ 「時代（いま）」を読む
科学・技術への批判的まなざし
『背信の科学者たち』
科学者たちの「欺瞞の手法」
行き過ぎた立身出世主義
「科学」こそ批評的に読め
文化的無知は克服されたか
『愚行の世界史』『ベビーブーマー』『アメリカが破産する日』
普遍的な愚行パターン
アメリカを再認識する視点
日米対立の構図―平等の再検討
『日本経済の摩擦と協調』『企業事件史』『日本再活論』『ディレギュレーション下の産業と金融』
「変革」の視点
「社会性」の欠落した日本企業
袋小路に嵌った日本的エリート
つぎはぎだらけの日本舞台裏
『同時代を撃つ』『仮釈放』
「虚構の繁栄」を撃つ
「目に見えぬ網」に怯える
「容赦なき批評者」立花隆
「人間存在」四〇年の転変
「現場」を凝視するものの輝き
町工場から「仕事が消えていく」
「漁民が仕掛けた漁網は邪魔だ」
東京湾を甦らせたのは誰か？
「もう黙ってはいられない！」
「漂泊の炭焼き」が見た日本
アグネス・スメドレーと日本の岐路
ハーマン・カーンの予言
スメドレーの怒り
日本的中産階級の形成
「ポーランドの冬」とヒロシマ；複線読書法のすすめ
「連帯」の債権
労働現場にはぎこる階層制
スローデス（緩やかな死）の恐怖
複線読書法のすすめ
わが身の所在地を知る
「卑」にあらざる生き方
「親子三代国鉄マン」が受けた屈辱
国際化のなかの中間管理職
エリート官僚が引き起こす日米関係の危機
知らぬは日本国民ばかりなり
「日米関係」の再構築に向けて
国際化への道なお遠し
軽視される人間生存の基盤
「なりたち」と「なりゆき」の矛盾
無視される人間生存の基本条件
脆弱なる現代社会のパラダイム
経済ジャーナリズムの責任
「経済ジャーナリズム」の責任
「神話」が崩壊するとき
「ノンフィクションもの」への疑問
カラオケは演歌の天敵だ！
経済至上主義が犠牲にしたもの
経済至上主義が犠牲にしたもの
時代の潮流を先見する力
「ご託宣もの」に翻弄されるな
ソフト化社会論一辺倒への疑問
東大卒エリートの一八年
限界みせたガルブレイスの日本認識
→ ジョン・ケネス・ガルブレイス著作目録（Galbraith-John-Kenneth） ガルブレイスの論理矛盾
お粗末な日本認識
マルクス主義者が汚職する？
人工知能の先行き
世界の目に映る日本 自賛論批判
西暦二〇〇四年のシナリオ
新・日本的国家主義の台頭
「日本はナンバーツーでいい」
日本自賛論への批判
歴史を最初にスケッチする人
農の危機は工商の危機
住民第一主義
「ゼロ歳児保育をする気はない」
農業論争の本質を射ぬく
自動車と米を同列に論じるな
「トレンド」なら何でもやります
地球の生態系と水 経済的繁栄のなかの不安 “居候”の国 ポール・ケネディの見る「日本」 カンバン、カイゼン、カロウシ 「世紀末危機論」からの警告 地球的物差しで問う経済的成功の意味 カルタゴが犯した過ち 人類の砦「オゾン層を守れ」 第三次石油危機がやってくる 「地球規模の危機」も考える 時代の先を読む 「正義を守る者は強者になれない」 「名誉白人」という名の日本人 再びの八月、に なだしお事件と文民統制の限界 世界危機を生み出すもの ナチス支配期のもつ重さ 時流便乗の出版社と抵抗の出版社 ラテンアメリカにおける「軍」 文民統制は機能しているか 日米構造協議で問われたこと 財政破綻と消費税 くるくる変わる大義名分 「消費税」への道程 「間接税は世界の趨勢」のウソ 「不公平税制の是正」は画餅だ ほか
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