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待望の単行本化。『噂の真相』の連載に大幅に加筆。
2004.11.『物は言いよう』斎藤美奈子(平凡社) 平凡社 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

『物は言いよう』斎藤美奈子(平凡社)

はじめに FC的に世間を観察してみよう

第1章 「女の涙には勝てん」問題
1 ゴマスリ発言も過ぎれば失言の山となる。 森喜朗「産まない女」発言(p20)
森喜朗著作目録
2 きわどいジョークが身を滅ぼす。 太田誠一「元気な男」発言(p24) 
3 オオカミが貞操を説くは滑稽なり。 福田康夫「黒ヒョウ」発言(p28) 
福田康夫著作目録
4 舌禍を防ぐは国防より成りがたし。 西村眞悟「強姦魔」発言(p34)
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5 興趣ある逸話も相手を選びて語るべし。 石原慎太郎「ババァ」発言(p39)
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石原慎太郎著作目録
6 安易なる言い換えは己を危うくす。 井上喜一防災担当相「元気な女」発言(p44)
7 根拠なき故事の引用は自らの首を絞む。 谷垣禎一財務相「放火」発言(p48)
谷垣禎一著作目録
8 上司たる者、業務に男女の成句を持ち込むなかれ。 小泉純一郎「女の涙」発言(p52)
小泉純一郎著作目録

第2章 「女は家にいろ」問題
9 家庭婦人と職業婦人の比較は避けるが賢明。 主婦礼讃論 大橋巨泉(p60)
10 仕事上の業績に「妻として」「母として」は不要なり。 歴史教科書の女
11 一芸ある者に母性を求むるは余計なお世話なり。 五輪報道
12 子育てパパのみ褒めるはママを貶めるに似たり。 父親の役割 鈴木光司(p71)
鈴木光司著作目録
13 父の身思えば、むしろ家政に立ち入るを幸とす。 殿様の悲劇 江藤淳(p75)
14 母の手料理なくとも子は死なぬ。 食卓の責任 瀧井宏臣(p80)
15 良妻賢母志願は話半分に聞くがよし。 新人の目標
16 「負け犬」のココロは負けるが勝ち。 論争の真相

第3章 「女は女らしく」問題
17 面接は合コンにあらずして、女らしさは無益なり。 入社試験心得
18 女子社員を「OLさん」と呼ぶは古き習慣。 女性労働者今昔 久保純子(p100)
19 女言葉を嘆く者、男言葉の粗暴なるを知らず。 言葉のDV 山川静夫(p103)
20 ガングロは異文化受容の試金石。 異分子排撃論 林真理子(p107)
21 背広の没個性を見ずして補整下着を語るなかれ。 スローライフ 宮谷史子(p112)
22 部屋が荒れても、その主必ずしも病ならず。 片づけられない女 サリ・ソルデン(p117)
23 国際姑の場ふさがり。 出羽おば1号/2号 マークス寿子(p121)、川口マーン惠美(p123)
24 「男にかわれ」は自らを貶める一語なり。 女の敵は女 時実新子(p128)

第4章 「男はスケベだ」問題
25 人格は両脚の間に宿るにあらず。 ペニスの責任 渡辺淳一(p138)
渡辺淳一著作目録
26 下ネタで笑いが取れると思うは男の浅知恵。 医学博士の猥談 新妻伸二(p141)
27 下世話なたとえも過ぎたるは幼児に同じ。 男同士の絆 森巣博(p145)
森巣博著作目録
28 避妊具も使えなければただのゴム。 新型コンドーム
29 男子へのサービス、女子へのセクハラに似たり。 歴史教科書論争
30 大声で生理現象を語るは配慮なき行為。 ご懐妊騒動
31 「なぜ抵抗しない」と問うは痴漢の屁理屈。 ノック事件1 曾野綾子(p161)
32 セクハラを笑うはセカンド・セクハラ。 ノック事件2/3 高橋秀実(p167)
高橋秀実著作目録
33 愛人に義を欠く者、告発は必定と心得るべし。 匿名の女 村上龍(p174)
村上龍著作目録
34 紳士たるもの、みだりに鼻の下を伸ばすべからず。 日韓の首脳 

第5章 「女だからこそ」問題
35 研究評価に「女性」は蛇足。 男性研究者の本心 山本博文(p188)
36 「声が高い」は「耳が痛い」に変換するべし。 女の主張 池澤夏樹(p191)
池澤夏樹著作目録=池沢夏樹著作目録
37 口ごもりたる女性批判ならせぬがまし。 ゆるふん批評 大月隆寛(p196)
38 陳腐なる褒め言葉こそ褒め殺し。 女性上位の文学 福田和也(p200)
福田和也著作目録
39 「女流」とみなすは「男流」批評。 小説家と批評家 三浦雅士(p205)
三浦雅士著作目録
40 「女が救い」と思う男は救われず。 女性原理の怪 大江健三郎(p210)
大江健三郎著作目録
41 「女に書けぬ」は男の邪推。 「源氏物語」異説 丸谷才一(p215)
丸谷才一著作目録
42 お知らせの読者は「男女共同参画」が基本。 総合雑誌 河野通和(p219)
43 「僕ちゃん語り」の無自覚は犬も喰わぬ。 169と326 東浩紀(p222)
東浩紀著作目録
44 「あたし語り」の自己陶酔は猫もまたぐ。 レモンティーな人々

第6章 「女に政治はわからん」問題
45 女性が微笑むポスターを見たら手抜きを疑え。 性差別ポスター
46 女人禁制の伝統には必ず抜け道あり。 土俵際の対決 時津風理事長(p241)
47 永田町のピンクカラーに注意せよ。 女性候補者 山東昭子(p246)
48 地盤・看板・カバンを継ぐ娘がいてもよし。 二世候補者 田中眞紀子(p250)
田中眞紀子=田中真紀子著作目録
49 反戦平和は女性の専有物にあらず。 銃後の運動
50 別姓はたんに結婚の規制緩和と心得よ。 夫婦別姓法案 山谷えり子(p259)
51 少子化対決を「国」から発想するなかれ。 少子化への奇策1/2 渡部昇一(p263)、石堂淑朗(p265)
52 女性天皇の誕生を男女平等と誤解するなかれ。 皇室増殖計画

第7章 「女はだまっとれ」問題
53 案ずるより呼ぶが易し。 均等法と職種名 渡辺淳一(p280)
渡辺淳一著作目録
54 芸なき誇張は風刺とならず。 謎の女性団体 村上春樹(p286)
村上春樹著作目録
55 「差別されていない」は鈍感な台詞なり。 歓迎される言説 さかもと未明(p290)
56 疑似生物学に惑わされることなかれ。 男脳と女脳1/2 岩月謙司(p295)、和田秀樹(p298)
和田秀樹著作目録(2009年)
57 節句飾りで男女を語るは本末転倒 ジェンダーフリー1/2 米長邦雄(p304)
58 過去に戻らず、出口を探せ。 亡霊との闘い 林道義(p313)
59 男女平等教育にも優先順位あり。 基本のき

付録 「ご主人さんと奥さん」問題
60 FCは言葉狩りにあらず。工夫をしてこそ身につくものなり。

あとがき


(uwasano)

この本で取り上げられた人々
三浦朱門(p16)
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北杜夫(p17)
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森喜朗(p20)
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太田誠一(p24)
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西村眞悟(p34)
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石原慎太郎(p39)
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井上喜一(p44)
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山川静夫(p103)
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『物は言いよう』は、神田外語大学図書館の『本はおもしろい別冊 ジェンダー 生と性を考える50冊』 に選ばれています。
神田外語大学図書館の『ジェンダー 生と性を考える50冊』



「斎藤美奈子 性差万別」(『噂の真相』連載)



1999.05. 第01回 女の敵は女 時実新子
1999.06. 第02回 男湯と女湯 渡辺淳一
1999.07. 第03回 声高な主張 池澤夏樹
1999.08. 第04回 汚い女 村上龍
1999.09. 第05回 出羽おばさま マークス寿子『とんでもない母親と情けない男の国日本』
1999.10. 第06回 殿様の悲劇 江藤淳
1999.11. 第07回 レモンティーな人々 月刊ヘップバーン編『ヘップバーンな女たち』
1999.12. 第08回 下半身防衛論 西村真悟

2000.01. 第09回 痴漢の屁理屈 曾野綾子
曽野綾子著作目録=曾野綾子著作目録
2000.02. 第10回 「兆候」の意味 総力特集「雅子さま幸せのご懐妊」週刊朝日99年12月24日
2000.03. 第11回 異分子排撃の思想 林真理子
2000.04. 第12回 伝統と女性差別 玉木正之
玉木正之著作目録
2000.05. 第13回 父の役割 鈴木光司
2000.06. 第14回 僕ちゃん語り 東浩紀
東浩紀著作目録
2000.07. 第15回 男脳と女脳 アラン&バーバラ・ピーズ『話を聞かない男、地図が読めない女』(主婦の友社)
2000.08. 第16回 セミ・ボケジジイ 大橋巨泉
2000.09. 第17回 父の娘 小渕優子
2000.10. 第18回 無責任男への道 大鵬薬品の広告(女性用コンドーム「マイフェミィ」)
2000.11. 第19回 母なる五輪 朝日新聞 9月25日付社説
2000.12. 第20回 男性研究者の本心 山本博文

2001.01. 第21回 亡霊との格闘 林道義『家族破壊』(徳間書店)
2001.02. 第22回 ウジが湧く部屋 サリ・ゾルデン『片づけられない女たち』(WAVE出版)
2001.03. 第23回 OLって何? 久保純子
2001.04. 第24回 「女性原理」の怪 大江健三郎
2001.05. 第25回 火の消し方 無署名コラム「青鉛筆」朝日新聞3月10日号朝刊
2001.06. 第26回 歴史上の女 『中学社会 新しい歴史教科書』(扶桑社)
2001.07. 第27回 怪しい訓話集 高森顕徴『光に向かって百の花束』(一万年堂出版)
2001.08. 第28回 ペニスの責任 渡辺淳一
2001.09. 第29回 ピンクカラーの政策 女性党
2001.10. 第30回 セクハラな教科書 『どうちがうの? 新しい歴史教科書VSいままでの歴史教科書』(夏目書房)
2001.11. 第31回 首相の甘言 小泉純一郎
2001.12. 第32回 銃後の担い手(朝日新聞10月19日夕刊)

2002.01. 第33回 皇族増殖計画(産経新聞社説2001.5.11) 
2002.02. 第34回 「女性上位」の文学 福田和也
2002.03. 第35回 日韓の事情(1月23日スポーツ報知)
2002.04. 第36回 別姓にする理由 山谷えり子(「クタバレ夫婦別姓」「諸君!」3月号)
2002.05. 第37回 浦島花子さん 「ドイツにいて日本の「女」と「性」を考える 川口マーン恵美(「週刊文春」3月14日号
2002.06. 第38回 郷土の恥 新妻伸二
2002.07. 第39回 ゆるふん批評(大月隆寛「書評スイカ割り」「本の雑誌」2002年1月号)
2002.08. 第40回 銀座の宣伝 「銀座のママ、面接指南」(朝日新聞2002年6月6日夕刊)
2002.09. 第41回 竹槍の思想 杉原佳尭
2002.10. 第42回 鯉のぼり委員 米長邦雄
2002.11. 第43回 賢治もビックリ
2002.12. 第44回 謎の女性団体

2003.01. 第45回 少子化対策の決定打
2003.02. 第46回 斯界のアイドル 畠奈津子
2003.03. 第47回 彼女の悩み
2003.04. 第48回 言葉のDV 山川静夫
2003.05. 第49回 学力崩壊 和田秀樹
2003.06. 第50回 能天気の弊害 岩月謙司
2003.07. 第51回 ファルスの絆
2003.08. 第52回 癒し系の啓蒙 官谷史子(「週刊金曜日」2003.6.20号) 
2003.09. 第53回 ポスト歴史教科書問題
2003.10. 第54回 歓迎される言説
2003.11. 第55回 二一世紀の母源病
2003.12. 第56回 灯台もと暗し 渡部昇一

2004.01. 第57回 テクハラ文学
2004.02. 第58回 不可解な読者
2004.03. 第59回 似非論争「『負け犬』はどっちだ」(「AERA」1月19日号)
2004.04. 第60回 罵倒と賛辞 石原慎太郎 『人生への恋文』(世界文化社)
石原慎太郎著作目録





2003年12月


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