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はしがき 第一章 M&Aとは何か 1 一九八〇年代に日米を襲った嵐 アメリカの超大型合併 RJRナビスコの買収劇 グリーンメーラー、ピケンズ ピケンズ対小糸製作所 2 「会社を売買する」 「会社を売買する」とは 株式−会社支配の武器 株式分散から集中へ 3 乗取りの方法 株式を買い占める 委任状集め TOB、公開株式買付け 第三者割当増資による「身売り」 4 乗取りの防衛策 安定株主工作と第三者割当 自社株所有と持株会社 5 乗取りの株価 トービンのq、qレシオ 株価を上げる材料 第二章 アメリカにおける乗取り 1 合併運動の三つの波 19世紀末と1920年代の合併運動 コングロマリット合併−1960年代 いわしが鯨を飲む 2 第四の波=一九八〇年代 超大型の敵対的乗取り 乗取りを起こさせたもの 機関投資家の行動様式 3 LBOとは何か 会社の資産を担保にして乗っ取る ジャンク・ボンドの利用 「借金漬け」会社 4 合併運動への賛否 大統領経済諮問委員会の弁護論 反対論−企業体質を弱くする 5 株式会社の病理 アメリカ経済破壊計画 紙の経済 会社を食い物にする 第三章 日本における合併と買収 1 日本の合併の特色 カネのいらない「話し合い合併」 アメリカとの違い 株式交換の場合 合併効果への疑問 2 系列化の実態 系列会社の株式を所有 トヨタ自動車の系列支配 松下電器の場合 株式取得の方法 3 資本自由化と乗取り 失敗したケース 資本自由化にもかかわらず 外資への「身売り」 4 日本的買占め 豊田自動織機の場合 三光汽船によるジャパンライン買占め 児玉誉士夫の仲介 法人資本主義の裏街道 グリーンメールと「日本的買占め」との違い 5 会社側の自社株引取り なぜ引き取るのか 自社株所有は商法違反 三井鉱山事件 買占めを防ぐ方法 第四章 安定株主工作と会社防衛 1 安定株主工作の歴史 財閥解体と資本自由化 株価つり上げのしくみ 2 株主所有の法人化 支配証券としての所有 日本の機関投資家 個人投資家を追い出す 3 相互持合い 企業集団と独立系企業 「花見酒」の不合理 資本充実の原則 4 会社防衛の思想 会社が株主を選ぶ よそ者を排除 労働組合の企業防衛 国家防衛思想と会社防衛思想 5 安定株主構造は崩れるか 6−7割の株が安定株主所有 エクイティ・ファイナンスの危険 「法人売り」の危険 第五章 株式会社の「死に至る病」 1 日本からの乗取り ソニーのコロンビア買収 増えるアメリカへの進出 一方通行の直接投資 2 日米構造協議 株式相互持合いへの非難 「株を誰が持とうと自由だ」 会社法モデルと共同体モデル 3 会社を蝕む投機 株高をもたらしたもの 異常な企業金融 含み資産と利益操作 一億総投機家の時代 4 株式会社の終焉 アメリカ企業の場合 日本企業の場合 結び 21世紀の企業像 株式会社の発展と没落 国有企業の私有化 労働者の経営参加 ペレストロイカ ポスト・フォーディズムと新しい個人主義 新しい企業像 |
2005年2月
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