uwasano「楽しい読書日記」 ＞ 楽しい映画・ビデオ
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前評判はボロクソだったが、かなり面白かった。
真珠湾攻撃には燃えた。停泊中の戦艦だの、飛び立つ前の飛行機などを零戦が爆撃。このとき米軍が弱いのなんの。漫画『ヤマタイカ』星野之宣著（潮出版社）で、戦艦大和の幽霊が、現代の米軍を撃破していった時のように、燃えた。
やはり前評判はあてにならない。映画は実際に見ないと、わからない。
2001年8月24日
３０年前の少年時代に、消防士の父フランク・サリヴァン(デニス・クエイド)を亡くした警察官ジョン(ジム・カヴィーゼル)。オーロラのかかった夜、古いハム無線機をいじっていた彼は、その無線機が３０年前の過去と繋がったことを知る。相手は３０年前の自分の父親だった。死ぬはずだった父親を、無線の会話により火事から救うことに成功した。ところが、今度は死ぬはずのない母親が、殺人鬼に殺されてしまう・・・
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にも似た、超時空のＳＦ映画にして、殺人鬼と闘う父と息子の姿はスリラー映画。過去をかえるとそれから続く３０年後の未来も変わってしまう。無線でつながった父と息子は、協力して殺人鬼と闘う。
だれもタイムスリップしない（声だけが過去と未来を行き来する）ＳＦは珍しいかも。
過去の父親に、物を未来に送れと指示する息子のシーンは、漫画『漂流教室』にある。こちらの漫画は母親が息子に物を送った。この漫画を元ネタにしている可能性がある。
超時空のＳＦは掟破りだ。掟破りをどう面白くするかがポイントで、今回の映画は計算されつくした力技で面白くした。
2001年1月16日
かつて、アメリカで人気を誇ったＳＦテレビドラマ「ギャラクシー・クエスト」の俳優たち。彼らは、現在、その熱狂的なファンを相手にしたイベントで活躍していた。宇宙でそのドラマをドキュメンタリーと勘違いしてみていた宇宙人サーミアンは、自分たちの危機的状況を切り抜けるため、地球からドラマ俳優たちに助けを求める・・・。
「スタートレック」をモデルにしたＳＦドラマ「ギャラクシー・クエスト」の俳優たちが宇宙戦争に巻き込まれるＳＦ映画。ＳＦドラマのよくある“お約束”をおちょくり笑いのめしつつ、ＳＦドラマ特有の新たな感動を作り出している。
本家「スタートレック」のファンをトレッキーという。熱狂的なトレッキーがいっぱいいて、その種のイベントもあるという。しかし、吉永小百合ファンの「サユリスト」という言葉があることを知った時よりも驚かなかった。
この映画に出てくる岩石型の生命体は「スタートレック」にも確かに出ていた。こんなのに追っかけられたら怖い。
2001年1月16日
遺伝病で眼の見えなくなりつつある女セルマは、同じ病気の息子のため、プレス工場で働き金を稼いでいた。ミュージカルが好きで、その映画を見に行ったり、民間の劇団に所属したりしていた。
友人に息子のための金を奪われたセルマは、その友人を撃ち殺してしまい、裁判にかけられ、死刑判決が出てしまう・・・
一人の女のつらい人生を描く。工場や裁判所での、つらい状況の時、その場でミュージカルが展開される。すべて彼女の一瞬の夢の中の出来事で、妄想のたぐいなのだが、そこだけに救いを求めている。
夢の中だけの救いはつらすぎる。
2001年1月16日
父と、その息子とその妹。彼らはロック・クライミングをした時、事故が起き、上から妹・兄・父親の順番でザイル一本で宙ぶらりんの状態になってしまう。一番下の父親は、真ん中にいる息子に、ザイルを切って自分を振り落とし、２人だけ助かるようにいう。泣く泣く息子は決断し、父親を落とす。
時は流れ、写真家になった兄、登山家になった妹。雪山に閉じこめられた妹とその一隊を救うため、兄は仲間と氷を爆破するためのニトロとともに、救出に向かう・・・。
冒頭の、自己犠牲の精神を見せつけるザイルで切ったり、切られたりというのはお約束ネタ。ウルトラセブンしか思い出せないが、まだまだあるに違いない。父を死なせたことがトラウマとなっている兄が、妹を救うことで復活するという話なのだが、どうも話がスカスカになってしまった。
テレビＣＭで出てくるすごいシーンは、劇場で見てもすごい。ピッケル２本で山から山へ飛び移ったりとか。でも話が駄目。
2001年1月16日
ジョン・Ｆ・ケネディ大統領と、その弟のロバート・ケネディ司法長官とオドネル特別補佐官の３人が、キューバ危機に立ち向かう話。３人以外の国内の政治権力、特に軍のタカ派をどう抑えるか。核戦争になりかけたのを、回避しようとする話。
もうちょっと、面白みがほしい。
2001年1月16日
ブラジル人の不良青年、日本の暴力団、中国マフィアが三つ巴で闘う。原作は馳星周。
同じ作者の映画「不夜城」がヤクザ映画の基本に忠実だったのに対し、今回の映画はお笑いというか、東映戦隊シリーズか、仮面ライダーかといったような、お遊び映像風。
盗聴している場面しか印象にない日本の警察も今風か。飽きさせない。
2001年1月16日
シュワちゃん主演のアクション映画。近未来、クローン技術が発達。動物のクローンはＯＫで、死んだペットの再生をする会社が儲けている。しかし人間のクローンは禁止されている「６ｄ法」が作られている。そんな時代に、自分のクローンと出会ったシュワちゃんが、謎の組織と戦うことになる。
謎の組織の兵隊は、死んだらすぐその死体を引き取られて、再生させられる。人間だった記憶も、眼鏡をつくるような機械で吸い取って、新しい肉体に植え付けられる。
人間の記憶が、コンピュータのソフトウェアみたいな感じで取り扱われて、こんなのアリ？という感じ。アダプテック社の救急ソフト「ＧｏＢａｃｋ」を彷彿とさせる。
計算されつくした物語で面白かった。
飛行機の形態になるヘリは、トランスフォーマーみたいだ。
2000年12月28日
国家権力により、中学生一クラス分が無人島に拉致され、そこで互いに殺し合いさせる映画。高見広春原作のベストセラーを深作欣二監督が映画化。R-15。
「今日はみんなに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」というビートたけし演じるキタノ先生の言葉により、中学生の殺し合いが展開される。 徴兵と戦争のコンパクト盤。そんな不条理な世界にあっという間になれちゃう女子生徒とか、いかにもいそうで怖い。
映画に出てくる「腹腹時計」という冊子は、『狼煙を見よ・東アジア反日武装戦線"狼"部隊』（松下竜一著）に出てくるとおり、過激派の作成した爆弾の作り方を書いた本。この本は漫画『ネオ・ファウスト』（手塚治虫著）にも出てくる。国家権力と戦う姿勢に、シンパシーを感じる者の教典となっているのか？
過激派賛美、バタフライナイフ所持賛美という意味が見て取れる。馬鹿な政府と戦う意思をもてという、作者あるいは監督の、「反逆の精神」を感じる。しかしオウム等のカルトに絡み取られる可能性もある。
音楽がエヴァンゲリオン劇場版（春のほう）風で、よい。
2000年12月28日
宇宙飛行士になり損なった４人が、老人になってから、宇宙で活躍する話。 クリント・イーストウッド主演。
宇宙モノといえば、訓練シーン。これがキッチリ描かれていなければ、宇宙モノではない。この映画でもしっかり描かれていた。
アメリカの（カネの面より精神的な面で）裕福な老人たちが、意地でも宇宙に行くというところには、イマイチ説得力にかける。老人の闘いは、森村誠一『星の陣』や『人間の証明PART�供〜牲蘯圓糧垈痢戮里茲Δ福�敗者復活戦でないと駄目。今現在裕福な老人には何も出来ない。「ごまめの歯ぎしり」の物語でないと。
2000年12月28日
