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2001.11.30『誰が日本経済を腐らせたか』金子勝&佐高信著(毎日新聞社) 毎日新聞 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

2005.4.23『誰が日本経済を腐らせたか 増補版』佐高信、金子勝(角川書店・角川文庫) 角川書店 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

金子勝著作目録  →佐高信著作目録(1996-)

2001.11.30『誰が日本経済を腐らせたか』金子勝&佐高信著(毎日新聞社)


はじめに 佐高信

序章 テロ事件後の日本のポジション
テロの背後にある問題を見逃すな
今、平和憲法が果たす役割がある
テロや内戦は絶望の渕から起こる
アメリカに調子を合わせていれば、それでいいのか
ニューライトには戦争が最後の脱出手段

第1章 小泉純一郎は経済がわからない
小泉人気を煽ったメディアの責任
時代錯誤の上に融通もきかない
小泉的な全取っ替えはいちばん危険だ
ケインジアン保守対ニューライト−政権のタライ回しの構図
小泉は銀行にメスを入れる気はない
郵政民営化で景気はよくならない
なぜ小泉に雪崩を打ったのか
大恐慌後とウリふたつの危険な状況

第2章 竹中平蔵の経済政策を批判する
デフレ閉塞がナショナリズムを促す
基本を企業に置くのか個人に置くのか
竹中はレーガン路線の信奉者だ
竹中の経済政策の犯罪性
コロコロ変わる無責任性を許すな

第3章 石原慎太郎的ナショナリズムと市場原理主義
弱者が弱者を叩く社会
市場による人間社会の解体状況
批判を許さない社会は民主主義ではない

第4章 自民党支配の深層を斬る
抗争の渦中で叩かれる田中真紀子
報復戦争後、田中は平和イメージを保てるか
自民党の政策は冷戦体制そのままの構図
左派は改革者でなくなってしまった
アメリカ追随をやめて自立すること

第5章 ITバブルとは何だったのか
アメリカのITバブルはなぜはじけたか
ITバブルに乗って不良債権を処理する、というシナリオ
日本のIT産業は戦略で負けた
販売力で大きくなった松下に独創性はあるか
厳しい時にこそ終身雇用を守れ
独創性を育てる企業が生き残る

第6章 企業社会の無責任性を問う
日本経済はバブルを処理できなかったせいで行き詰まっている
責任を問われない真空の仕組み
無責任の果ての「痛みを伴う構造改革」
無責任な言説が、経済に深い痛手を負わせた
デフレ型の世界同時不況を突破する対抗思想とは
同調社会をいかに乗り超えるか

第7章 新しい公共性を育てる
異端児の真っ当さに光を当てる
公共性は儲ける中にも埋め込まれている
公の中で私益を貪るやつは許せない
生活空間の中に公共性を育てる
日銀よりも市中銀行の責任を問え

終章 批判的思考のために
お互いの思想形成の背景を語ろう
経済はマニュアル通りには動かない
わかりやすさと難解さ
現実の生活と理論の間を往復する
批判的思考の拠点はどこにあるのか

おわりに 金子勝



(uwasano)
この本が出た後、田中真紀子氏が外相を辞任するという政変がありました。
政変直後の朝日新聞朝刊(2002.1.31)に、3人の学者とともに、佐高氏もコメントを載せています。 機密費の上納問題が絡んでいるという説を出していています。
この本のp107「かなりの筋から仕入れたネタ」やp112「確かな情報筋から聞いているから。」 というのとダブります。どんな筋なのか気になります。

【この本に登場する人の著作へのリンク】
p8 『月光仮面の経済学―さらば、無責任社会よ』金子勝(日本放送出版協会) 紀伊国屋 amazon bk1
p12 ジャネット・ランキン 『一票の反対―ジャネット・ランキンの生涯』大蔵雄之助(文藝春秋)
ジャネット・ランキン関係目録(Jeannette Rankin)
大藏雄之助著作目録=大蔵雄之助著作目録
p23 『日本国憲法の逆襲』佐高信編(岩波書店)
p31 霍見芳浩・ブッシュ
霍見芳浩関係目録
p52 『経済戦犯 日本をダメにした9人の罪状』佐高信著(徳間書店)
p84、p205『竹中教授のみんなの経済学』竹中平蔵(幻冬舎)
竹中平蔵著作目録
p125 『「NO」と言える日本―新日米関係の方策』 盛田昭夫・石原慎太郎【共著】(光文社) 紀伊国屋 amazon bk1
盛田昭夫著作目録
p128、p160 『ITパワー―日本経済・主役の交代』中谷巌・竹中平蔵(PHP研究所) 紀伊国屋 amazon bk1
中谷巌著作目録
竹中平蔵著作目録
p133 『セーフティーネットの政治経済学』(ちくま新書) 紀伊国屋 amazon bk1
p138 『プロジェクトX』NHK ビクターのVHS
p139 修養団・田尻稲次郎(日本の最初の財政学者)
p140 蓮沼門三(修養団創始者)
p144 『白昼の迷路』三好徹(文春文庫) 紀伊国屋 amazon bk1
p146 『匠の時代』内橋克人(講談社文庫)
p172  『カルト資本主義』斎藤貴男
p176 『「日本」を捨てろ』新井喜美夫(講談社) 紀伊国屋 amazon bk1
p179 『日本経済出口あり』金子勝・木村剛(春秋社) 紀伊国屋 amazon bk1
p192 『はみ出し銀行マン』シリーズ 横田濱夫amazon
p192 糸瀬茂 著書:『アングロサクソンになれる人が成功する―なぜ彼らのビジネススタイルが最強なのか』(PHP文庫) 紀伊国屋 amazon
p194 『円の支配者』リチャード A ヴェルナー 紀伊国屋 amazon bk1
リチャード・ヴェルナー著作目録
p195 舛添要一
舛添要一著作目録
p199 『課外授業・ようこそ先輩』』第7巻(KTC中央出版) 紀伊国屋 amazon bk1
p203 『経済のニュースがよくわかる本 銀行・郵貯・生命保険編』 紀伊国屋 amazon bk1
p210『近代経済学の解明』杉本栄一(理論社) 紀伊国屋 amazon bk1
リチャード・クー 著書:『日本経済 生か死かの選択―良い改革悪い改革』 紀伊国屋 amazonbk1
小沢一郎『日本改造計画』amazon bk1


2002年2月


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