uwasano「楽しい読書日記」佐高信著作目録(1996-) > 1998.3.31『中坊公平の「人間力」』中坊公平・佐高信(徳間書店)

1998.3.31『中坊公平の「人間力」』中坊公平・佐高信(徳間書店) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy
中坊公平著作目録

robo 『中坊公平の「人間力」』中坊公平・佐高信(徳間書店)

はじめに
第一章 中坊公平の原点
 弱者を救う「弱者」
 社会から落ちこぼれた青年時代
 現場を知ってさえいれば仕事ができる
 「弱き者の目線」になれば見えるものが違ってくる
 「お金をくれ」とは言えない
 現場をどの角度から見るかによって本質が見抜ける
 「遊び」を奨励した父親と、遠き仙台での見合い
 親子で納めた結納金
 なかなか止まらなかった寝小便
 「差別」に培われた反権力
 弱い者同士が「弱さ」を共有したとき強くなれる
 株と土地の財テク弁護士時代
 常に父親からの自立を目指していた
 親の仇を討つ
 いつも「創始者」
 足元を固めた「ニセ坊主」
 「飯が食える」だけで満足していた自分を変えた「森永ヒ素ミルク事件」
 懐疑的な自分に衝撃を与えた被害者訪問
 もっとも恐ろしいのは「世間の冷たさ」
 これまでの自分の世界が崩れ始めた
  
第二章 金融界の破綻劇と住専問題の核心
 「無理が通れば道理引っ込む」は許さない
 司法不在が住専問題を大きくした
 「理念先行型」こそ成功する
 「国民を無理やり連帯保証人」
 「罪なき人を罰した」という意識がない
 たとえ法律でも誤りがあれば正せ
 非人間的組織では人は動かせない
 銀行の責任か銀行家の責任か
 「もの」に貸したことが金融家の失敗
 今こそ「リメンバー住専」
 金融破綻での議論なきままの「公的資金導入」
 「ルール」のはずし方が問題
 山一證券自主廃業は公的資金導入の生け贄か
 「金利の非人間性」が人を狂わせる
 不正撲滅のためには不当利益は徹底的に取り上げろ
 
第三章 腐敗はいかにして生まれるのか
 ワルを利用するワルを見逃すな
 悪の後ろに善の顔をした巨悪がある
 大企業と権力が弱者を食い潰す構図
 滋賀県の土地転がし事件
 錦織淳への選挙応援と住専処理依頼
錦織淳著作目録
 「棟梁」ではなく、「親方」でなくてはできないこと
 現場を知らないリーダーが組織を危うくする
 「上げ底」で考えるか人間を基本に考えるか
 国会議員は「議席を持った総会屋」
 日本では、法人、行政の責任を問うことが非常に難しい
 国民は無意識のうちに「泣き寝入り」させられている
 
第四章 司法から眺めたこの国の欠陥
 無味乾燥な法律もヴィヴィッドにしてしまう人間的魅力
 誰のための法かという視点が抜けている
 「納得」のない判決は暴力団の暴力より悪い
 だから日本は「不透明な国家」と呼ばれる
 人は驚かさないと本当のことは言わないという発想
 日本国憲法が指し出す「法を破りやすい人たち」
 国民が国民主権の使い方を知らない
 「国民にわかりやすく」が国民主権の第一歩
 
あとがき
1999年9月


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