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はしがき 歴史教科書問題とナショナリズム 中村正則 一、「日本への回帰」第四の波 二、「自由主義史観研究会」のイデオロギー的本質 三、司馬遼太郎史観とは何か → 司馬遼太郎著作目録【洋書】 四、司馬遼太郎の太平洋戦争観 五、ナショナリズムとインターナショナリズムの相剋 六、新たな国家ビジョンの構築に向けて 歴史教科書をめぐる政治的言説とその特徴 三宅明正 「従軍慰安婦」問題で何が問われているか 吉見義明 はじめに 一、歴史的経緯 二、設置の動機と結果 三、軍用性奴隷制であったという理由 国際法違反と重大人権侵害の問題 慰安所における強制 徴募時の強制 植民地 徴募時の強制 占領地 未成年者の連行・使役 四、軍の責任 おわりに 皇民化政策―日本の近代がもつ最大の問題 宮田節子 朝鮮における皇民化政策 歴史事実の正確な認識を 近代日本における道義と国家 趙景達 一、はじめに 二、「仁義の国」への道 横井小楠 三、小国か大国か 中江兆民 四、アジア主義の大義 樽井藤吉 五、おわりに 「中国」という畏怖―近現代日本の中国認識をめぐって 山田賢 はじめに 一、近代東アジアにおける「文明」と「欧化」 福沢諭吉と李鴻章 → 福澤諭吉著作目録=福沢諭吉著作目録 二、中華世界からの離脱 東アジアの伝統的国際秩序と日本 三、浸透する中国 福沢諭吉の「恐れ」 四、百年ののちに そして、今 おわりに 「南京大虐殺」をめぐって 本多勝一 南京大虐殺論争 戦争犯罪とは何か 従軍慰安婦問題・ジェンダー史の視点から―なぜ「標的」となったか 若桑みどり はじめに 前提 従軍慰安婦問題をめぐる基本的問題 一、「慰安婦問題」九〇年代浮上の経過と現状 二、「従軍慰安婦」に関する捉え方の差異 三、「修正主義者」の見解と行動綱領 四、「慰安婦」記述反対論の根底にあるもの 売春の温存 五、売買春の構造 六、公娼制度の理論的根拠 七、日本の植民地における公娼制度の導入 八、戦争と売春組織 九、植民地従軍慰安婦の犯罪性 一〇、戦争と家父長制 一一、まとめと提言 自画自賛論のゆくえ 佐高信 「自由主義史観」の温床 「自由主義史観」は総会屋史観である 「自由主義史観」はPHP史観でもある 愛国心とは何か いい子教育史観 司馬遼太郎と藤沢周平 → 司馬遼太郎著作目録【洋書】 リベラリズムの学校教育と教科書検定 宇沢弘文 デューイの教育理念 リベラルな学校教育を求めて あとがき |
1999年10月
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