uwasano「楽しい読書日記」佐高信著作目録(1996-) > 2004.2.『魯迅に学ぶ批判と抵抗 佐高信の反骨哲学(教養ワイドコレクション 086)』(文元社・紀伊国屋書店)

1994年1月31日『さらば会社人間・私の思想的故郷としての魯迅』(徳間書店) amazon 7andy

1997年2月15日『佐高信の反骨哲学・魯迅に学ぶ批判精神』(徳間文庫) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

1999年7月30日『魯迅に学ぶ批判と抵抗』(社会思想社・現代教養文庫) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

2004.2.『魯迅に学ぶ批判と抵抗 佐高信の反骨哲学(教養ワイドコレクション 086)』(文元社・紀伊国屋書店) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

2007.5.『魯迅烈読』佐高信(岩波書店 岩波現代文庫) 岩波1 岩波2 紀伊國屋 amazon bk1 7andy


以下、徳間文庫の目次です。

1997.2.15『佐高信の反骨哲学・魯迅に学ぶ批判精神』佐高信(徳間書店 徳間文庫)


目次
プロローグ
・思想的故郷としての魯迅

第一章 地上の道
1、批判を貫くということ・「犬の反駁」と「立論」が指し示す根源的批判
2、もともと地上には道はない・「故郷」にみるしなやかさとしたたかさ
3、「自己否定」のオゴリとは?・「狂人日記」の歴史観に学ぶ

第二章 虚偽の重荷を負う
1、及び腰を排する道・「祝福」は新新宗教を越えていく
2、絶望と虚無に裏打ちされた希望・虚言の必要性を表す「傷逝」
3、道徳的イデオロギーの強制・儒者が読めなかった「二十四孝図」
4、憎まれる文章を書き続ける・「藤野先生」

第三章 権力を望まない革命
1、権力を望まない革命とは?・「鋳剣」のブラックユーモアとリアリズム
2、流沙を踏むものと朝廷に登るもの・「出関」の「魯迅的老子」の思想とは?

第四章 簡単に明るさを求めない
1、暗黒ともみあうだけの反抗・「両地書」にみる戦いの思想
2、土壇場のユーモア

第五章 フェアプレイは時期尚早
1、センチメンタルな正義から解き放つもの・「魔羅詩力説」のシニシズムとは?
2、貞節は上から下に要求するもの・「私の節烈観」にみる男女平等
3、女性解放運動のある種の上滑り・「ノラは家出してからどうなったか」
4、水に落ちた犬を打て・「フェアプレイは時期尚早である」ということ
5、「展望」がなければ行かないのか?

第六章 ホメ殺しの効用
1、時代を刺し貫く言葉・「随感録」の時代精神の切り取り
2、「全身委ね族」の求めるもの・「指導者」に路を聞いて何になる
3、「ホメ殺し」の効用・私の「籍」と「系」と「これとあれ」
4、「沈黙」と「寂莫(せきばく)」の鋭い刺・・・三・一八事件の血債
5、魯迅は「流行らない」か?

第七章 ユーモアをもった仕返し
1、文学は余裕の産物である・革命時代の文学の役割
2、仕返しのエネルギー・「公理の所在」はどこにあるか?
3、聖人君子ほど危険なものはない
4、自然と、自然のようになったもの

第八章 上下関係にはならない
1、魯迅のユーモアと芥川のユーモア・「三カン集」のシャープなきっさき
2、魯迅のオプティミズムとシニシズム・「二心集」のふたごころとは?
3、全身で身を預ける読者・「南腔北調集」の魯迅の態度について

第九章 真面目であることの悪弊
1、高橋和巳の「詩人魯迅」
2、百種以上のペンネームでゲリラ戦・「准風月談」に見る魯迅の戦い
3、真面目であることの悪弊・「且介亭(そかいてい)雑文」の人を見る目
4、報復が遅れたら利子を付ける・最後の「且介亭雑文末編」

第十章 人をだましたい
1、気負いのない魯迅の批評行為
2、だますことは悪いことか?・私は人をだましたいを拒否する日本人

第十一章 青蝿どもの増長(『サンサーラ』1993年11月号)
1、誰の常識を語っているのか?
2、社畜を知らないで語る社畜論批判
3、大物ぶりたい小物の正体
  『諸君』(第10号)副島隆彦 →『斬り捨て御免!―天に代わりて不義を討つ』(洋泉社) 紀伊国屋
副島隆彦著作目録
  『宝島30』(9月号)オバタカズユキ・江波戸哲夫
  『ビックコミックオリジナル』(9月20日号)→『ラストニュース』(第4巻)猪瀬直樹原作・弘兼憲史作画(小学館文庫) 紀伊国屋
弘兼憲史著作目録


第十二章 魯迅に触れてのくさぐさ
1、魯迅のキイワード(『エスペラントの世界』1981年8月号)
2、三省堂新書の世界(『VISION』1976年6月号)
3、仲間ぼめをしないということ(『思想の科学』1978年5月号)
4、報復の論理と魯迅(『東京タイムズ』1985.6.24)
5、岡部伊都子と魯迅
岡部伊都子著作目録

第十三章 魯迅と関わりのあった日本人
1、われわれの前には砂漠が迫りつつある
2、「藤野先生」と太宰治の「惜別」

エピローグ 私の魯迅
1、善意の陥穽(かんせい)

解説 岡部伊都子
岡部伊都子著作目録


1999年8月


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