uwasano「楽しい読書日記」佐高信著作目録(1996-) > 1996.7.18『社長の転機会社の転機』佐高信編著(中央公論社・中公文庫)

1992.3.13『佐高信のインタビュー 社長の転機・会社の転機 18人のトップの転機と教訓』佐高信編著(経営書院) amazon

1996.7.18『社長の転機会社の転機』佐高信編著(中央公論社・中公文庫) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

1992本には18名登場。
1996本には17名登場。
 荒井伸也 サミット/社長 追加
 田嶋英雄(ミノルタカメラ社長)及び鈴木義雄(鈴屋社長)がない。

robo 『佐高信のインタビュー 社長の転機・会社の転機 18人のトップの転機と教訓』佐高信編著(経営書院)

人の行く裏に道あり花の山
荒井伸也(あらいしんや) サミット/社長(文庫追加分)→安土敏著作目録

たえまない教育こそ企業成長の源泉だ 河本武(かわもとたけし)(ユーハイム/社長)
 創業者から受けた薫陶のかずかず
 ユーハイム 社員教育の神髄
 社員教育は工業思想よりも農業思想を重視
 ボーイ職からスタートしたのが結果的に良かった

大企業にできないサービスの提供こそ小企業が生きる道 小田禎彦(おださだひこ)(加賀屋/社長)
 60億の借金は社員のやる気を引き起こすため
 地方の伝統を活かした「旅館」がコンセプト
 効率の悪さを逆手にとるのが中小企業の条件
 従業員はどう変わったか

経営者の能力は失敗した金額の大きさで決まる 三沢千代治(みさわちよじ)(ミサワホーム/社長)
 日本の会社の「和」は危ない
 失敗金額が大きいほど見込みがある
 三澤千代治「死んだふり」の顛末
 面白い話は仕事をすっぽかしても聞きにいく
 中途採用者に期待するもの

企業は公器、経営は独立独歩の精神が正しい 森和夫(もりかずお)(東洋水産/社長)
 水産会社がラーメンに転身したきっかけ
 ラーメン特許紛争の顛末
 創業社長の悩み、苦しみ
 常に「会社は公器」を心がける

ルワンダから日本の企業社会の強さ弱さを見る 服部正也(はっとりまさや)(ケーヨーリゾート開発/会長)
 ルワンダの苦労は日本銀行の苦労よりも少なかった
 ルワンダの生活は自己発見の連続
 いつもどこかで楽しんできた
 日本独自の海外援助をするのが本当の国際化だ
 日本の海外援助は哲学がない

社是なし、会議もしない会社のユニーク経営管理 中村信雄(なかむらのぶお)(ドリコ/専務)
 そもそも「ドリコ」とは
 温泉を探し当てる確率は七割
 トリコは社員一人一人が楽しみながら仕事をしている
 喜びも悲しみも客とともに
 会議も社是もない、あまり儲けようとも思わない

ぼくはガキ大将社長でいたい 西尾出(にしおいづる)(日本ナレッジインダストリー/社長)
 人間はどう生きていくか、情報化社会はそこから始まる
 経営者になるよりも、ガキ大将で夢を語りつづけたい
 社長らしくない社長が仕事について思うこと
 創業のエネルギーをどう引っぱっていくか

ナイロンストッキング一筋に生きる 堀禄助(ほりろくすけ)(厚木ナイロン工業/社長)
 日本では全く売れなかった
 全財産を事業に注ぎ込んだ
 日本の女性が変わることに賭けた
 生活産業としての国際交流

長崎から東京、アメリカへ、多店化の陰にも迷いはあった 米浜和英(よねはまかずひで)(リンガーハット/社長)
 大学受験に失敗、兄の仕事を手伝う
 「一味違うちゃんぽん」も、本当は怖かった
 「リンガーハット」はフィーリングで決めた
 福岡、東京、そして海外へ

CMで会社のイメージは変わったが、モノ作りの心は変わらない 古賀義根(こがよしね)(東陶機器/社長)
 ウォシュレットは生活文化に革命をもたらした
 PRは変わったが、作りだすものは変わっていない
 TQC活動で、TOTOが変わった

伯父と父の教え、生き方が心の支えになった 小島壮介(こじまそうすけ)(小島プレス工業/社長)
 世の中の大転換期に家業を引き継ぐ
 伯父、山下太郎は転身に反対した
 “山師”を誇りにした山下太郎
 伯父と父に共通するのは「権力の否定」
 これからは“お菓子の洋服屋”をめざす

昼間製品開発、夜営業に歩きまわった創業時代 大北春男(おおきたはるお)(アデランス/社長)
 男性かつらのイメージアップをまず考えた
 業績が伸びることには確信があった
 CM展開で認知度がアップ
 技術ではなくカウンセリングで売る
 現代病に挑戦する企業へ
 
組織化と経営者教育が、町の不動産屋のイメージを変えた 尾尻啓介(おじりけいすけ)(センチュリー21・ジャパン/社長)
 子会社運営の難しさは親会社との信頼関係
 金属畑から不動産畑への転身
 センチュリー21が町の不動産屋のイメージを変えた
 これまでの業績よりも、将来性がある方を選ぶ
 最終的な重点はエンドの個人においていく

宝石で失敗していなかったら今の自分はなかったろう 谷口中(たにぐちあつる)(ダイアナ/社長)
 予科練の勉強が役に立った
 宝石商で天国と地獄を見る
 「夢の銀座」に靴店で進出
 美足文化提案企業へ

過去を忘れて今までにないものを創ることの難しさ 田嶋英雄(たじまひでお)(ミノルタカメラ/社長)
 創業者・田嶋一雄のこと
 α七〇〇〇登場
 大ヒットに慢心せず、新たなスタート
 α七〇〇〇によってミノルタも変わった

お洒落は決して自堕落ではない、誇り高き生活産業だ 鈴木義雄(すずきよしお)(鈴屋/社長)
 商いの基本を教えてくれた両親のこと
 オルガナイザー的素質を母親が見出してくれた
 お洒落は決して自堕落ではない、プライドのある商売だ
 いつまでも夢は尽きない

「ふくよかミセス」のルーツはお客様の後ろ姿にお辞儀する心 柏木勇治(かしわぎゆうじ)(柏屋前社長・故人)
 修行時代から倒産のころ
 朝の五時から夜の十一時まで営業していた
 Lサイズ転身のきっかけは「乗り遅れ」
 手形は切らない。給料は現金で

夢中になってやれる仕事があれば、それは楽しい時間だ 本田宗一郎(ほんだそういちろう)(本田技研工業前最高顧問・故人)
本田宗一郎著作目録
 工場を作るときに、まずどこにトイレを作るか考える
 うちの副社長と組まなかったら、田舎で鍛冶屋やっているだろう
 なんでもかんでも自分で考えるのは、ちょっと間抜けじゃないか

<あとがき>佐高信


1999年10月


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