uwasano「楽しい読書日記」著作目録一覧奥村宏著作目録 > 1991.10.30『揺れる銀行 揺れる証券・腐蝕する法人資本主義』奥村宏・佐高信(社会思想社・単行本)

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1993.8.30『揺れる銀行 揺れる証券・腐蝕する法人資本主義』奥村宏・佐高信(社会思想社・現代教養文庫) 紀伊國屋 amazon bk1 7andy

奥村宏著作目録佐高信著作目録(1996-)

以下、現代教養文庫の目次です。

robo 1993.8.30『揺れる銀行 揺れる証券・腐蝕する法人資本主義』奥村宏・佐高信(社会思想社・現代教養文庫)




はじめに(奥村宏)

第一章 信用の足もと掘り崩す銀行(佐高信)

1,住友精神を否定した磯田会長
・「権力の毒」に・住友の伝統を否定・後継者の選び方
2,七十八歳の挫折・真藤恒と磯田一郎
・老いに気づかぬ経営者・NHK会長池田芳蔵の失敗・老醜を突き放した太田垣士郎・会社にしか人生がないのか
3,住銀神話の崩壊と大蔵省の責任
・「浮利」を利用しての利益・伊藤萬社員が大蔵省に告発・大蔵省は住銀に何もいわぬ・バブルの陰に銀行があった・NY取引所上場は三菱だけ
4,銀行の指名とは何か
・ドシャ降りにカサを奪う銀行・住銀・伊藤萬の場合・大蔵省の責任
5,だから銀行は「事件」を起こす
・無能で権力欲の強いトップ・「万骨枯れる」が常識・頭取に使命感があれば・「支店長自殺」の図式・「預かり知る」ことの犠牲者・大蔵省の「指導」は天下りに・行政指導のミスを押しつける・大蔵官僚の無責任発言
6,ヤクザの企業化と企業のヤクザ化
・もうカタギではない証券会社・「取調室ではお茶菓子が出たよ」・日本の暴落は始まっている
7,拝啓 橋本大蔵大臣殿
・のむらはシラを切る・NTT株フィーバー・解っていながら救済できず

第二章 管理不能に陥った法人資本主義(奥村宏)
1,銀行不信の時代がやってきた
・銀行が揺らぐ・累々たる不良貸付け・「かくし財産」経営・法人資本主義にひび・「持合い崩れ」・燃え広がる銀行不信・新しい銀行像を
2,銀行 冬の時代・法人資本主義のひび割れ
・落ちた偶像の意味・徹底した効率主義経営・「危ない橋を渡る住友」に変身・投機的経営にのめり込んだ銀行・それはバブル(泡)にあらず・マスコミ操作の果てに
3,証券スキャンダルを生んだ構造
 1 大量販売と「ノルマ経営」
・個人投資家への謝罪なし・「ノルマ」証券・「日本的買占め」・「数の経営」の悲劇
 2 法人優位の経営姿勢
・わかっているのになぜ書かない・損失補填の構造・業界に罪悪感なし・法人部の赤字を個人部門がカバー・謝罪は大衆投資家に
4,投機によって蝕まれる法人資本主義
・「世紀末」の兆し・投機の構造・企業系列の管理不能状態・カジノ資本主義の倫理
5,管理不能に陥った法人資本主義・企業系列のほころび
・系列賛美論−歴史を忘れた人たち・カンバン方式の無理−交通渋滞と人手不足・系列の管理不能状態・銀行と企業の関係・大企業病と系列病
6,「日本的企業システム」に明日はあるか
・忘れられた立脚点−ボーゲルvsエモット論争・巨大株式会社の死に至る病・日本的企業システム「会社本位」・系列と企業集団・試練に立たされる日本企業
7,人間の顔をした企業
・法人資本主義=「会社本位」・乗取りの脅威・株式会社の原理を否定・仕事原理に立った企業を
8,証券界の閉鎖性・手数料自由化と会員権開放問題
・手数料、会員権はタブー・イギリスの改革・手数料自由化・アメリカのメーデー・日本の固定手数料制・閉鎖的な会員権制限・繁栄の構造に動揺が・(追記)

対談「証券不祥事」で何が問われたのか…奥村宏・佐高信
・損失補填の根本には法人優位の営業姿勢がある
・法人の引受け部門が法人優位の営業構造をもたらした
・法人資本主義住銀・野村が代表の剛構造から崩れる
・野村もトヨタも彼らの視野には社会が欠落している
・大蔵省という共犯者が開き直って検事の顔をしている
・銀行も証券も保護行政の中で腐っていった
・暴力団を叩く経団連は汝自身の責任はどう考えるのか

あとがき(佐高信)
文庫版へのあとがき(佐高信)
1999年8月


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