uwasano「楽しい読書日記」佐高信著作目録(1977-1989) > 1984.7.『佐高信の斬人斬書 私たちの8・15』佐高信(総評文庫/島津書房)
uwasano「楽しい読書日記」佐高信著作目録(1990-1995) >1994.5.15『佐高信の斬人斬書』 佐高信(徳間文庫)

1984.7.『佐高信の斬人斬書 私たちの8・15』佐高信(総評文庫/島津書房)\1500 紀伊國屋
1984.9.『佐高信の斬人斬書 ビジネスマンの生き方を賭けた読書案内』 (島津書房)\1700 紀伊國屋 amazon
1987.2.1『佐高信の斬人斬書』新版(上)佐高信(島津書房)\1700 紀伊國屋
1987.2.1『佐高信の斬人斬書』新版(下)佐高信(島津書房)\1700 紀伊國屋
1994.5.15『佐高信の斬人斬書』 佐高信(徳間文庫) 紀伊國屋 amazon bk1

『佐高信の斬人斬書』佐高信著(徳間文庫)



第一部 斬人斬書
オダテ本のウソを読み破る法
「断定芸者」竹村健一の破産
「おしん」ブームを撃つ
純粋病患者への苛立ち
加瀬英明の無教養な膨張
“七面鳥首相”中曽根康弘
斎藤茂吉を涜すな
三島由紀夫の情死
「修身の強調」の反動
柳田邦男へのある疑問→ 「同時代ノンフィクション選集」柳田邦夫編(文藝春秋)
高野達男の生きている証
魚から見たアメリカとソ連
“老害”日向方齊を叱る
再び日向方齊に問う
退くことを忘れた者
犬養道子を羞恥させるもの
魯迅の刺言「犬の反駁」
「大阪財界戦争」にみる老醜
『晴れた日にはGMが見える』 紀伊國屋
「瀬島龍三神話」の危険性→ 『沈黙のファイル―「瀬島龍三」とは何だったのか』 紀伊國屋魚住昭著作目録
大正製薬、上原一族の血
単細胞人間、堤義明
ヤマハ同族経営の腐臭
リクルートのおごり
開高健、道子の“親子丼”
救いなき紙魚、百目鬼恭三郎
金魚代議士・河野洋平
河野洋平著作目録
吉永小百合はヤドカリなり
「代表取締役相談役」という存在
無責任経営者の開き直り
総会屋は消えず
日産の白アリ、塩路一郎
田中伸尚のドキュメント『昭和天皇』
田中伸尚著作目録
昭和天皇著作目録=裕仁天皇著作目録
国への愛を強制するなかれ
「転向の自由」「ジャングルの自由」
「修身教育」の偽善
ボウフラ文化人、糸井重里
「知識芸者」の谷沢永一と渡部昇一

第二部 好人好書
「寅さん」に出て来た詩
「賢治の年齢」を過ぎて
「不惑の世代」と山本周五郎
懐疑をくぐらない軽信
『手紙歳時記』を味読する 紀伊國屋
「孤独が何で珍らしい」
間合いのもんだい
三面記事を読む精神
浅沼稲次郎の大衆性
フンドシのダンディズム
真壁仁の詩「峠」
含羞を失わぬ松下竜一
松下竜一著作目録
怨歌に酔いしれる心情
女心とアルコール
ナチュラル・シュート
亀井勝一郎の問題提起
穂積五一にみる右翼思想
ヘイリーの異色作『権力者たち』 紀伊國屋アーサー・ヘイリー著作目録
制服とこわばり
オーウェル・ファンの坂田真太郎
南須原静也とチェーホフ
平岩外四の愛読書
平岩外四著作目録
山本正明のヒューマニズム
庭山慶一郎の大阪精神
末弘厳太郎著『嘘の効用』・ 『役人学三則』末弘厳太郎著、佐高信編(岩波現代文庫)
岩井雄二郎の「商い」の哲学
自動車再編ドラマ『覇権の構図』 紀伊國屋
「野呂栄太郎」の熱い伝記
久野収のパリ遊記 → 久野収著作目録
卓抜な中国報告『内部』
忠臣蔵タブー揺さぶる森村誠一 紀伊國屋森村誠一著作目録
国際経済を読むキー・ワード
田原総一朗の視点
木下恵介への拍手
就職直前の学生は「経済小説」をこう読んだ
共感のポイント
何事も戯にして・・・
忘れられぬ花・水戸光子
「変わらざること」の重さ
敗者への“切ない共感”
佐木隆三の『人生漂泊』 紀伊國屋佐木隆三著作目録
「大」浴場無情の歌
『じゃがいもの花が咲いたよ』 紀伊國屋
「決定論」の魅力と怖さ
蔦監督の野球と酒
西本幸雄のゲンコツ
「活字世界」の裏方たち
アナーキストの願い

文庫版のためのあとがき






(uwasano)
「佐高信の斬人斬書」(上)(島津書房)
p79「『問う』(ダイヤモンド社)佐橋滋→ 佐橋滋著作目録 に、長谷川如是閑の妙案として有名な「戦争絶滅うけあい法案」のことが出てくる。これは、どこの国でも、次のようなことを実施すれば、戦争は起こりっこない、というものである。

「戦争行為の開始後または宣戦布告の効力の生じたる後十時間以内に次の処置をとるべきこと、すなわち次の各号に該当する者を最下級の兵卒として召集し、できるだけ早くこれを最前線に送り、敵の砲火の下で実戦に従わしむべし。

1、 国家の元首とその一族
2、 総理大臣、国務大臣、次官
3、 国会議員(ただし戦争に反対の投票をしたものを除く)
4、 キリスト教または他の寺院の僧正、管長、高僧にして公然戦争に反対せざりし者

前記の兵卒資格者は年齢、健康状態を斟酌すべからず、 なおその資格者の妻・娘・姉妹は看護婦または使役婦として、もっとも砲火に接近したる 野戦病院に勤務せしむべし。」

この「戦争絶滅うけあい法案」を読んで、私はテレビアニメ「銀河漂流バイファム」(1983.10.21〜1984.9.21放映、全46話)を思い出した。「機動戦士ガンダム」の流れにあるこのロボットアニメは、子供達の見た戦争(地球軍とククトニアンという宇宙人の戦争)を描いた物語で、1998年に新作「銀河漂流バイファム13」(1998.3.21〜1998.10.3放映、全26話)が出来た。今、どちらの物語も、全話をレンタルビデオで見られるのだが、旧作の最終回の第46話(サブタイトル「いつまでも13人」)次のようなセリフが出てくる。
「地球軍の兵士もククトニアンの兵士も戦場に行くとき家族連れで行けばいいと思うんです。(略)奥さんや子供が危ない目にあえば、戦うのがイヤになると思うんです。」


長谷川如是閑(はせがわにょぜかん)評論家。東京法学院卒。1875-1969
著「現代国家批判」「ある心の自叙伝」など。文化勲章。(「広辞苑」より抜粋)

(追加情報)
掲示板でlovesta様に教えてもらいました。この法案は如是閑が造ったものでなく、デンマークの陸軍大将フリッツ・ホルム氏によるもののようです。
  2004.4.10『「非国民」のすすめ』斎藤貴男(筑摩書房) 紀伊國屋 amazon bk1 bookreview おにぎり的生活にあるとのことです。
斎藤貴男著作目録


1999年10月


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